『活版印刷三日月堂 星たちの栞』
最近青空文庫の作品朗読をしていて、
文学の楽しみ方を伝えるってどうしたらいいんだろう
って良く思うんですよね。
難しい言葉遣いや難しい言い回し、想像しにくい時代背景
その中に現代人と変わらない思いや心がある。
この本は活版印刷で人々の心をほぐしていく
いわゆる泣けるお話としてよく書店で紹介されますが、
実は近代文学の楽しみ方みたいなものも教えてくれます。
有名な作品を取り上げて、その作品を味わう様子を描いています。
虚子や賢治のほかの作品にも触れてみたいなと思わせてくれるので、
近代文学興味はあるけど難しそうだなって思っている方に
導入としてお勧めです。
活版印刷の文字って味があっていいよね…
ほしお さなえ 著
ポプラ社 / 2020.4
ISBN 978-4-591-16565-2