やなぎのおはなしメモ

心を動かされた本やおはなしの紹介、感想めも

『活版印刷三日月堂 星たちの栞』

最近青空文庫の作品朗読をしていて、 文学の楽しみ方を伝えるってどうしたらいいんだろう って良く思うんですよね。 難しい言葉遣いや難しい言い回し、想像しにくい時代背景 その中に現代人と変わらない思いや心がある。 この本は活版印刷で人々の心をほぐし…

『どんぐりのき』

(書影無し) 「あなたはあなたのままでいいんだよ」 そう伝わってくる絵本でした。 何かができるから必要としているわけではなく あなたがあなただから大好きなのよ。 自分なんて何もできない。 役に立てない。喜んでもらえない。 話してもらったり好きにな…

『うえきばちです』

この表紙とタイトルを見て、いったいどんなおはなしだと思いますか? お花でも育てるのかな?うえきばちが主役のおはなしなのかな? と、大半の方は想像するでしょう。 でも、花は花でも思わず「そっちかーい!」と つっこんでしまうようなそんな何かを育て…

『どこ いったん』

意味が分かると怖い話、ってあるじゃないですか。 なーんて前置きをしておくので ふふ、とりあえず読んでみてほしい1冊です。 表紙のくまさんが、なくした帽子を探して いろんな動物のもとを訪ねて歩くおはなし。 長谷川さんのあったかい語り口調と、 ちょっ…

『ぼくの図書館カード』

"自由に本が読めること" それが当たり前じゃない世界のおはなし。 1920年代アメリカ南部 黒人は図書館を利用することが出来ませんでした。 「図書館カード」は白人だけが持てるステータスだったんですね。 この絵本には、本を読むことの喜びが詰まっています…

『えほんから とびだした オオカミ』

絵本の中から出てきたオオカミが ふとっちょねこに追いかけられて 色々な絵本に飛びこんでいくおはなし 本の中にもぐり込むオオカミの姿が とっても可愛い( ˶ ᷇ 𖥦 ᷆ ˵ ) けれどもなかなかオオカミに ぴったりの絵本にたどりつくことができません。 やっと出…

『だれもしらないバクさんの夜』

怖い夢って子どもの頃たくさん見ませんでしたか? 今でも不安なことがあったり、焦っていたりすると 怖い夢を見るものです。 そんな時にはこちら! こわい夢を食べてくれるバクさんのおはなし☺️ こわい夢を見て震える動物たちが 落ち着いた色合いの可愛いイ…

『怪物はささやく』

YA文学の研修で紹介があった本1冊目。 癌で亡くなった、シヴォーン・ダウドが遺した原案をもとに、 パトリック・ネスが完成させた作品。 ふたりともイギリスで有名な児童文学賞であるカーネギー賞を受賞した作家です。 中学生の課題図書にもなりましたが、 …